やりたいことをやりたいだけじゃダメなのか
ただ書いてるだけじゃダメなんだ。切実なおもい
桃沢もちこ
2024.01.07
読者限定
仕事のストレスで労働の意欲を完全に削がれていたときに、どうしたら働かないで生きていけるか毎日のように考えていたことがあった。(誰しもが一度は考えたことある悩みだろうけど)そんなとき、すこしでもヒントがほしくて本屋へ行った。そもそも働くってなんなのか?答えを知りたくて社会問題の本棚にへばりついていたところ、栗原康さんの本に出会った。栗原さんはアナキズム研究者で、政治学者。大学の非常勤講師もしている。彼の痛快で自由な文章はわたしを虜にした。最近は『はたらかないで、たらふく食べたい「生の負債」からの解放宣言』というエッセイにハマっている。
本のなかでは栗原さんが定職につかないことを彼女や彼女の周りがやたらと釘をさしてくるのだが、そのたびにヘラヘラと笑いすごしなんとかその場を切り抜ける。そんなある日彼女の会社の飲み会に顔を出すとその場にいた大人にショッキングな言葉を突きつけられてしまう。