たまらないな恋
日曜日更新が月曜日更新になってしまいました。またもや。ちょっと今日は言葉にできない瞬間について話したいとおもいます。
言葉を扱う仕事をしているから言葉で説明できない状況はよくないんじゃないか、それってライターとして失格なんじゃないかなって、この数年おもっていた。だからなんでもかんでも言語化に徹していたし、わからないこともわかったふりしてなんとか言葉に変換しようとしてたとおもう。たとえばよくわからない芸術作品とかも、(きっと作者はこういうことを思っているのかもしれない)とか憶測したりしてみたり。でもそれは間違いだったことに最近気づいた。人生で胸を奪われる瞬間は言葉にできないことのほうが多い。理屈もないし説明もできない。
たとえば恋をしたときなんかもそうだ。恋はするものじゃなくて落ちるものだ、なんて言葉があるけどほんとうにその通りだとおもう。あっ、っという間に自分のしらない境地にいってしまうというか。言葉を超えてくる瞬間がある。その人を好きな理由は人に説明できないんだけど、頭のなかは休むひまなくその人のことばかり考えてしまう。おなかもすかないし、眠くならないし、ぼーっとしてばかり。脳みそだけがフルに稼働してるのに身体はすっぽりなくなった感覚。触れた指の感触とか髪の手触りとかをおもいだすたびに、胸の真ん中がひりひりして、言葉を発さなくても表情や仕草ひとつで息ができなくなるくらい愛おしく感じたりね。